|設定からトラブル解決まで徹底解説
「今どきのタブレットレジや、新しい画面がついたレジ。自分に使いこなせるかしら……」 そんな不安を抱えながらも、お店のために思い切って導入を検討し始めたPOSレジ。 画面が綺麗で見やすい反面、「もし操作を間違えたら」「お客様の前で動かなくなったら」と考えると、焦って冷や汗が出そうになりますよね。
でも、大丈夫です。初めてのPOSレジは、「初めて車の運転席に座る」のと同じです。最初はボタンを1つ押すだけでも緊張しますが、流れと仕組みさえ分かれば誰でも簡単に運転できるようになります。
今回は、分厚い説明書を読むよりも早く安心できる「お店の出発マニュアル」を、ステップ順にまとめました。 (※お使いのレジの機種やメーカーによって、ボタンの位置や画面の操作方法が少しずつ異なる場合があります。まずは全体のイメージとして参考にしてくださいね)
1. メニューや値段の登録ってどうするの?
「自分は何もしなくて大丈夫?」「うちの店、メニューが結構多い。あの細かい料理名や値段を、自分で一つずつ打ち込まなきゃいけないの?」 これが、導入前に一番「気が重い……」と感じるポイントです。
【安心してください、最初は丸投げできるプランがあります】
新しくパソコンを買って、慣れないキーボードを叩く必要はありません。今お店で使っている手書きのメニュー表やお品書きを、そのままお渡しいただくだけで、スタッフがきれいに画面の中に組み立てて届けてくれるサービス(初期設定代行)を用意している会社がたくさんあります。コンセントをさせば、その日からすぐ使える状態でスタートできますよ。
【※レクチャー(使い方の説明)って何をするの?】
「機械が届いたあとに、担当の人が使い方を『レクチャー(説明)』してくれます」と言われても、「その説明の言葉すら難しかったらどうしよう」と身構えてしまいますよね。
車の運転でいえば、いきなり公道に出されるわけではありません。まずは教習所の先生が助手席に座って、「ここがお会計のボタンですよ」「カードのときはここを押しますよ」と、実際にあなた自身の指で画面を触ってもらいながら、1個ずつ一緒に練習する時間です。あなたが「あ、なるほどね!」と納得して、一人で発進できるようになるまで優しく付き合ってくれるので、構えなくて大丈夫ですよ。
また、お店を開けたあとの「ちょっとした値上げやメニュー追加」は、スマホを触るくらい簡単に変えられます。変なところを押して分からなくなっても、電話口で「画面の右上のボタンを押してくださいね」と、隣にいるようにナビゲートしてくれる「遠隔サポート(画面共有)」がついている業者を選べば、置いてけぼりにされることは絶対にありません。
2. 支払い方法がたくさんあって怖い!
「ボタンが分かれているだけです」 「最近は現金を使わない人が多い。クレジットカードに、交通系IC(Suicaなど)、QRコード(PayPayなど)……あんなにたくさん、自分に処理できるかしら?」 これも、初めて運転席に座ったときに「標識が多くてパニックになる」のと似ています。でも、中身は驚くほどシンプルです。
【慌てず、こんなふうにすればOK!】
- 画面の「ボタン」を押し分けるだけ 合計金額が出たら、画面に「現金」「クレジットカード」「QRコード」といったボタンが並びます。お客様が「カードで」と言ったら「クレジットカード」のボタンをポンと押す。これだけです。
- 機械が自動で案内してくれます ボタンを押すと、今度は横にある決済端末(カードを差し込む小さな機械)がウィーンと動いて、「カードをどうぞ」「スマホをかざしてください」と、次にやることを機械が勝手に案内してくれます。私たちがややこしい計算をする手間は、一切ありません。
3. レシートが詰まった!「神(紙)様、まっすぐお戻りください」
お会計の途中、ガガガッと変な音がしてレシートが出てこなくなったら。お客様からも「あ、紙が詰まったみたいね」と丸見えの瞬間です。
【慌てず、こんなふうにすればOK!】
- まずは深呼吸して、お客様に微笑む 「ごめんなさいね、ちょっと紙がびっくりしちゃったみたいで」と一言。これで現場の空気が和みます。
- レバーを引いて、パカッとフタを開ける レシートが出る機械の横や上にある「小さなレバー」を引くと、フタがパカッと開きます(※)。
- 詰まった紙を、優しく引っ張る クシャクシャになった紙を、ちぎれないようにゆっくり引っ張り出します。力任せに引きちぎると奥に紙くずが残って迷宮入りするので、優しく、じわ〜っと抜くのがコツです。
- ロール紙を「まっすぐ」置き直す ここが一番のポイント。紙が斜めに入っているとまた詰まります。ロール紙をポンと穴に入れたら、「ちょっと長めにベローンと外に引き出した状態」にします。
- 【注意】向きは「トイレットペーパー」と同じ! 焦って入れ直すと、今度はレシートが「真っ白」で出てくることがあります。感熱紙は裏表が逆だと印字できません。「手前に紙が垂れる向き(トイレットペーパーと同じ)」と覚えておけば絶対に間違えませんよ。フタをカチッと閉めて、余りをピッと破れば元通りです!
(※注:自動釣銭機などの大型レジの場合、ボタンを押して引き出しを手前に引くタイプもあります。基本は「フタを開けて引き抜く」でOKです)
💡【おまけ】レシートの「ちぎり方」にもコツがあります
昔のレジの感覚で、レシートを真上や手前に引っ張ってちぎろうとすると、上手く切れずにレシートがどこまでも伸びていって焦ります。今のレジは「下(床の方向)に向かって、斜め横にクイッと引く」と、力を入れなくても吸い込まれるように綺麗にピチッと切れます。ちょっとした「角度のコツ」だけですので、2〜3回やれば手が自然に覚えます。
4. 電波がつながらない?「Wi-Fi(わいふぁい)は、一回お休みさせる」
画面に「通信エラー」や「オフライン」と出て、お会計が進まなくなってしまったとき。「えっ、電波がない!?売上データが消えちゃう!?」とパニックになりますよね。
【慌てず、こんなふうにすればOK!】
- 実は、電波が切れてもお会計はできる! ここ、一番安心してください。今の多くのPOSレジは優秀なので、電波が切れてもお会計自体はそのまま続けられます(※)。「データは機械の中にちゃんと溜まってるから大丈夫。後で電波が繋がったときにまとめて本部に送るね」というモードになっているので、売上は消えません。手計算に切り替えず、そのまま打ち進めて大丈夫です。
- 電波を「一回お休み」させる
- iPadなどのタブレット型の場合: 画面の端を指でなぞって「Wi-Fiマーク」を一度オフにして、30秒待ってからもう一度オンにしてみてください。
- 据え置きの専用レジ(有線ケーブル)の場合: そもそもWi-Fiではないので電波の混信はありません。もしエラーが出たら、再起動してみて下さい。
- それでも駄目なら: お店の隅にある「インターネットの黒い箱(ルーター)」の電源コードを引き抜き、少し時間をおいてから挿し直してください。人間でいう「仮眠」をとらせてあげるイメージです。2〜3分待つと元気いっぱいに戻るようになります。
- 電子レンジの罠に気をつける もし、お昼時や夕方に決まって電波が途切れるなら、近くに「電子レンジ」がありませんか? 実はWi-Fiの電波と電子レンジの電波は、大の仲良し。レンジでお弁当をチンしている間だけ、レジがそっぽを向いちゃうことがあります。そんなときは、レジとレンジの距離を少し離してあげましょう。
(※注:今の優秀なPOSレジや決済システムの中には、インターネットが完全に止まってしまっても、クレジットカードのお会計をそのまま通せる仕組み(オフライン決済)がついているものもあります。万が一の回線トラブルがあっても、お会計が完全にストップすることはないので安心してくださいね。※ただし、一部のスマホ決済やQRコード決済だけは、お客様側の電波状況などによって使えない場合があります!今電波がなくて現金でお願いできますか?」と伝えましょう)
5. 画面が固まった!「機械だって、たまには知恵熱を出します」
さっきまで動いていたのに、画面をタッチしてもピクリとも動かない。
【どんな機械でも、慌てずこれだけでOK!】
- 「ちょっとこの子、考え込んじゃったみたい」と笑う 機械も人間と同じで、一度にたくさんの処理をすると、頭が追いつかなくてフリーズしてしまいます。「ごめんね、今この子が一生懸命考えてるから、ちょっと待ってね」とお客様に声をかけましょう。
- 「電源ボタン」を、とにかくずーっと長押しする タブレットやレジの本体の端っこ(あるいは裏側)にある「小さな電源ボタン」を、画面が真っ暗になるまでギュッと(10秒以上)長押ししてください。無理やり眠らせる(電源を切る)ことができます。(※機種により、動作しない事もあります)
- 深呼吸して、もう一度起こしてあげる 真っ暗になったら、ご自身も深呼吸。30秒くらい待ってから、また同じボタンを長押しして電源を入れます。人間でいう「仮眠」をとらせてあげるイメージですね。頭がすっきりした状態に戻り、お会計の続きからやり直せます。
(※注:iPadなどのタブレット型の場合、画面の下から上へ指をシュッと大きくスライドさせて「アプリだけを一度閉じる(タスクキル)」という、もっと簡単な直し方ができる機種もあります)

6. 動き出す前の「これだけ」安心チェック
説明書には分厚く書かれていますが、初日に覚えるべきことは、車の「アクセルとブレーキ、バック」くらいシンプルで大丈夫です。
① お釣りを間違えてボタンを押しちゃった!「バック(取消)ギヤの入れ方」
「10,000円預かったのに、焦って『1,000円』と打ってお会計ボタンを押しちゃった!」 初日に一番心臓がバクバクする瞬間ですが、売上データがめちゃくちゃになることはありません。レジの画面には、必ず「直前の会計を取り消す」という、車のバックギヤのようなボタンがあります。焦って頭の中で引き算を始める前に、画面のそのボタンをポンと1回押してください。一瞬で「なかったこと」にして、最初から打ち直せますよ。
② お客様が並んじゃった!「一回、手動(電卓)に切り替えても違反じゃない」
後ろにお客様が並び始めると、教習所でエンストしたときみたいに頭が真っ白になりますよね。「早く操作しなきゃ!」と焦るのが一番の事故のもとです。 どうしても操作が分からなくなったら、「ごめんなさいね、まだ慣れていなくて。手計算でやらせてくださいね」とお客様に言って、レジの下から電卓を出して大丈夫です。お客様を見送ったあと、落ち着いてから、さっきの金額をレジに打ち直せばいいだけ。レジはただの道具ですから、機械のペースに合わせず、自分のペースで運転していいんです。
おわりに:機械だって、たまには機嫌を損ねます
POSレジ選びで大切なのは、「絶対にトラブルが起きない完璧な機械」を探すことではありません。「あ、機嫌が悪くなっちゃった。じゃあ、こうしてあげようね」と、のんびり付き合える心のゆとりです。
初期費用を抑えて手軽に始められるものから、レンタルで安く試せる専用機、選択肢を貴方の大切な店舗さま向けにご用意してお待ちしております。
さあ、あなたのお店も、POSレジの導入を本格的に検討してみませんか

